パーソナルジム、小規模ジム、パーソナルトレーナーのための新型コロナウイルス感染予防対策 2020年
全国に緊急事態宣言が発令され、休業しているパーソナルジム、スポーツジムが多いことでしょう。山中伸弥教授(京都大学)は、今回の新型コロナウイルスの収束は1年以上の期間を要する、と提言されており、ウイルス感染警戒は長期戦となることが予想されます。
そうなれば、これからの数年間はウイルスの感染予防が急務かつ、業務のルーティンとして習慣化する必要があります。これは、お客様、そして自分自身、家族の身の安全を確保することが、絶対条件になるわけです。
そこで、対人で個別指導を行うパーソナルトレーニングの場合、どんな感染予防対策をすれば良いでしょうか? 実際に当方が運営するパーソナルジムどこでもフィットをモデルにし、現在、考えられる感染予防対策を紹介します。
見出し
- 1 なぜパーソナルジムに感染予防対策が必要なのか?
- 2 パーソナルジムどこでもフィットで行なっているウイルス感染予防対策 2020年
- 3 実践編:パーソナルジムのウイルス感染予防対策 2020年
なぜパーソナルジムに感染予防対策が必要なのか?
新型コロナウイルスは、厚生労働省HPによりますと、「飛沫感染」「接触感染」の2つで感染が認められています。
「飛沫感染」とは:
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
「接触感染」とは:
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
※厚生労働省HPより転載
特に新型コロナウイルスが集団発生しやすい「3密」である
- 換気の悪い密閉空間
- 多数が集まる密集場所
- 間近で会話や発声をする密接場面
は、避けるべき感染リスク。
なぜならば、この3密の環境下では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染リスクなるからです。
パーソナルジム、トレーナーの感染予防策としては飛沫感染、接触感染、3密をいかに避けるのか?が重要なポイントになります。
パーソナルジムどこでもフィットで行なっているウイルス感染予防対策 2020年
当方のパーソナルジムでは、個室ジムとなっております。その条件下でできるウイルス 感染予防対策となります。
飛沫感染の予防対策
- マスクの着用
- フェイスシールドの着用
- 距離を取る
接触感染の予防対策
- 消毒液の配置
- 手袋の着用
- レッスン毎の備品消毒
- ペーパータオルの活用
3密の対策
換気の徹底
【重要】啓蒙活動
掲示による意識向上、コミュニケーション
実践編:パーソナルジムのウイルス感染予防対策 2020年
レッスン(セッション)前の体調チェックの厳守
当方では、レッスン前には必ず体調チェックとして、自覚体調、血圧、脈拍、体重チェック、必要に応じてパルスオキシメーター(簡易の酸素飽和度測定器)を使用して、運動に適した体調であるか、を毎回行っています。
参考)当ジムで採用しているパルスオキシメーターはこちら
自覚体調チェックにつきましては、こちらのポスターを掲示して、お客様にもご覧いただけるように行っています。
その他ヒアリング:渡航歴、1週間以内の体調など
トレーニング前の体調チェック ポスター
上記のポスターは、無料にてダウンロードPDFできます。
飛沫感染の予防対策 1:マスクの着用
トレーニング指導中は、必ずマスクを着用しています。着用することによる飛沫感染予防になると同時に、不用意に鼻や口を触ることを予防できます。
飛沫感染予防対策2:フェイスシールドの着用
初めは、保護メガネを装着しておりました。そこから進化させてフェイスシールドを着用しています。これならお互いに感染を防ぐことができます。見た目がどうも・・・、指導しにくいけど・・・ となりますが、これは工夫次第だと思います。
ただフェイスシールドは現在、入手困難になっています。そのため、100均グッズで自作フェイスシールドを予備として保管しています。
飛沫感染予防対策3: 距離を取る
パーソナルトレーニングでは非常に難しいと思うのですが、極力お客様との距離を2メートル以上の間隔を取っています。また、向かい合っての指導ではなく、横並び、鏡越しという指導法を採用しています。
接触感染の予防対策1:消毒液の配置
お客様の手の消毒はもちろんのこと、指導者も一緒に消毒をします。精神的な安心感も必要。
接触感染の予防対策2: 手袋の着用
指導中に手袋(使い捨て)を着用しますと直接、お客様の肌を触れることが無くなります。(視覚で安心効果もあります) また、手洗いの回数が減りますので、肌荒れが気になる方はさらに有効。(肌の傷は、ウイルスが直に侵入しますので大変危険です)
アルコール消毒や手洗いで肌荒れでお悩みの方、医療業界では有名らしいのですが、このローションで手の肌荒れ助かってます。
プライムバリアローション 60mL (4/21現在 品切れ)
接触感染の予防対策3:レッスン毎の備品消毒
レッスンで使用したボールペン1本〜トレーニング備品は全て、消毒をしています。ジム内がとても清潔になります。
接触感染の予防対策4:ペーパータオルの活用、ゴミ箱
3密の対策:換気の徹底
当方のパーソナルジムは、幸いなことに3方向に窓、ドアがありますので、レッスン中でも換気を頻繁に行なっています。最小時間でも10分間、レッスン前の清掃時に換気ができます。
啓蒙活動 掲示による意識向上、コミュニケーション
ここは重要なのですが、ウイルス感染予防に関するポスターを掲示して、啓蒙活動をしています。そんなのみんな知っている、と思われるかも知れませんが、人によって意識や行動は一様ではありません。ましてや、手洗いは感染予防になりますと言うだけでは、意識が高くなるとは思えません。
方法として、手洗いは必要なこととは知っているけど、手についたウイルスが減少する最良の方法は何か?ということを数値化して、ジム内にポスター掲示して(知識提供)差し上げると、ほとんどの方が「これは手洗いを徹底しないといけない!」と意識が向上するのです。
●手洗いのみ
ウイルスは 約100分の1に減少
●ハンドソープで10秒 + 手洗い15秒 2セット
ウイルスは 約10万分の1に減少
このことで、お客様だけでなく、ご家族や知人の方にも感染予防対策が広がるのですね。(トレーニング知識も同じです)
感染予防のための効果的な手洗い方法の啓蒙ポスター
啓蒙ポスターは無料ダウンロードできます
パーソナルジム、トレーナーのためのウイルス感染予防対策 まとめ
これまで、現在できる新型コロナウイルス感染予防対策を紹介しました。これはあくまでも感染のリスクを減らすことでしかありません。ゼロにするには、何もしないことですね。しかし何もしないと、経済活動がストップするので、これもまた難しい問題です。
この教訓は、今回の新型コロナに限らず、季節性のインフルエンザは毎年猛威をふるっています。接触の多いパーソナルトレーニング 指導の現場では、欠かすことのできないウイルス対策になるはずです。
ぜひ、ウイルス疲れになりませんよう、明るい未来を信じて一緒に乗り越えて行きましょう!!