パーソナルジムの集客法|地域広告ではじめる「小さく始めて広げる」戦略

パーソナルトレーナーの小林素明です。
これは効果がありそうだな、と思った広告手法があります。
それは「有名人と対談する雑誌への掲載」です。
ボクの知人は、雑誌で元サッカー日本代表選手と対談しています。その様子をホームページに載せていて、思わず目が留まります。サッカーに詳しくないボクでも知っている選手なので、インパクトがあります。
大きな施設であれば、その存在自体が広告になります。でも、個人ジムやサロンなど小規模なビジネスでは、通りがかりの人に知ってもらうことは困難です。そのため、「まず知ってもらうこと」が、売上アップの第一歩になります。
今回の記事では、個人ジムや小規模サロンの運営者に向けて、「まず知ってもらう」ための広告戦略をご紹介します。実際の金額や事例も交えて、すぐに活用できる現実的な手段をまとめました。
この記事はこんな方にお勧めです
- パーソナルジムや整体・エステなど、個人で小規模ビジネスを運営している方
- 広告を出しても反応が薄い、と感じている方
- 地域での知名度や信頼度を高めたい方
- 限られた広告予算で、効果的な認知拡大を目指している方
- 「まず知ってもらう」ための新しい広告手法を探している方
有名雑誌の「取材広告」という手段

先日、ボクのところにも、全国紙のスポーツ系雑誌から「取材広告」の案内が届きました。名前を聞けば誰もが知っているような、有名な雑誌です。
内容を見てみると、1ページの掲載で約100万円という価格設定。正直なところ、個人ジムやスモールビジネスでは、すぐに決断できる額ではありません。
大きな利点は、その雑誌に掲載すれば、「●●に取り上げられました」と堂々とアピールできます。信頼感のある実績として、チラシやホームページにも使えます。
なお、小さなスペース(数分の1ページ)であれば、16万円ほどから掲載できるとのことでした。とはいえ、スモールビジネスにとっては、それでも十分に「大きな出費」ですよね。
※ひとつ気をつけていただきたいのは、「取材風」の広告であるにもかかわらず、それが有料広告であることを明記していない業者がいる点です。掲載を勧められた際は、必ず「広告かどうか」を確認するようにしましょう。
このように、全国誌への掲載は魅力的ではありますが、予算や費用対効果を考えると、なかなか踏み切れないのが現実です。
とくにスモールビジネスでは、限られた予算の中で、どれだけ効果的に認知を広げられるかが重要になります。そこで注目したいのが、もっと身近で現実的な広告手段です。
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地元密着の広告で、地域の信頼をつかむ方法

相談を受けたときに勧めている広告が、地域の広報誌です。ボクが運営するジム「どこでもフット」の所在地、大阪市阿倍野区には「広報あべの」という広報誌があります。
この広報誌は、阿倍野区内の全戸に配布されます。駅など公共の場所にも置かれていて、地域の人たちが必ず目にします。問い合わせたところ、掲載料金は1か月で3万円ほど。掲載サイズは、縦12.2cm、横5.4cmの下段の小さな枠です。
自治体が発行しているため、信頼感があります。地域の人たちは「これ、あの広報誌か」とすぐにわかるので、安心感も生まれます。
このように、地元密着の広告は費用対効果が高く、地域の信頼を得やすい方法です。パーソナルトレーナーやジム経営の方にとって、地域の集客や認知度アップに役立ちます。
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郵便局のラックや封筒広告も効果的

全国の郵便局にあるパンフレットラックでも広告が出せます。A4サイズ以下のチラシなら、2週間で3,000~4,000円。別途送料がかかりますが、低コストです。
詳しくはこちら
https://www.jp-comm.jp/service/admenu/index03.html
郵便局の封筒広告
さらに、封筒広告もあります。郵便局から発送される封筒に広告を印刷するものです。大きなメリットは、封筒は保管される可能性が高いので、持続的に効果が見込めます。
1000部で、一色26,000円、フルカラー49,000円。こちらも送料は別途必要です。
詳しくはこちら
https://www.jp-comm.jp/service/admenu/index11.html
ポスティングは、今でも強力な地域密着の広告手段です

広告スペースを自由に使えて、他の広告に埋もれない。そんなダイレクトな手段が、ポスティングです。
考えてみれば当然ですよね。
チラシ一枚すべてを、自分のジムの紹介に使える。これって、とても大きな強みです。
「でも、今はデジタルの時代だから…」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際には今もポスティングは根強く活用されています。
ポスティング専門店舗の盛況さ
ボクの自宅近くにあるポスティング専門会社は、小さな事務所なのに自転車が10台以上。毎日のようにスタッフが出入りし、配布を続けています。
つまり、それだけの依頼があり、広告効果も出ている証拠です。
配布方法は2通りあります。自分で配るか、業者に依頼するか。ボクはネットでチラシを印刷し、自分で配っていました。
今は、印刷から配布までまとめて頼める便利なサービスもあります。
たとえば、ラクスルのポスティングサービス(https://raksul.com/posting/)なら、手軽にスタートできます。
地域に根ざした活動をしているジムやサロンには、ポスティングがとても相性の良い手段です。自分の言葉で、自分の想いを届けられる。そんなアナログの強さも手段の1つです。
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広告手段はたくさんありますが、地域密着の力も見逃せません

大手の予約サイト、たとえばホットペッパーなどは、即効性があり、すぐに集客につながるのが魅力です。実際、多くのパーソナルジムやサロンが活用しています。
ただ、それだけに頼るのは少しもったいない気がします。地域密着型の広告にも、しっかりとした力があります。
なぜなら、地元の人に直接届き、そこから口コミや紹介といった波及効果が広がりやすいからです。
しかも、予算も抑えられ、長く続けるほどじわじわと効果が出てきます。
地元で信頼を得たいなら、広告の組み合わせ方が大事です。
デジタルとアナログ、それぞれの強みをうまく使えば、無理のない予算で安定した集客につながります。
もし、「何から始めたらいいかわからない」「チラシはどのようにつければ良いの?」「自分に合ったやり方を知りたい」
という方は、小林素明の個別相談でサポート(オンライン)も行っております。お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人


小林素明 (パーソナルトレーナー)
テレビ番組「ちちんぷいぷい」「大阪ほんわかテレビ」「ten」などに多数出演し、メディアからも注目されるパーソナルトレーナー。30年以上の指導経験と健康運動指導士の資格を有し、1万レッスンを超えるパーソナルトレーニング指導の実績。特に40代からシニア世代向けの「加齢に負けない」トレーニングに定評があり、親切で丁寧な指導が評価されている。
医療機関との連携を通じて、安全で効果的なトレーニング法を研究し、病院や企業での腰痛予防に関する講演では受講者の98%から「分かりやすかった」と高評価を得る。また、パーソナルトレーナー養成講座の講師としても豊富な実績を誇り、多くのトレーナーの育成に貢献しています。