【ジム集客】創業16年のパーソナルジムが認知されない理由

パーソナルトレーナーの小林素明です。
先日、僕のパーソナルジム(どこでもフィット)にご入会いただいたお客さんから、ハッとする言葉をいただきました。
「20年以上、このジムの道を通って通勤しています。でも、ネットで調べるまでここにジムがあるなんて全然知りませんでした!」
実は僕のジムは、16年もの間営業しています。しかし、そのお客さんは20年以上も前の道を通っていたのに、存在を知られていなかったわけです。
確かに、僕のジムは通りに看板は出すことができませんし、広告も十分とは言えません。まさに「隠れ家」的なジムなので、ご近所での認知度はほぼゼロ。
この言葉を聞いて、僕は改めて思い知らされました。看板は、お店の存在を知ってもらうためのもの凄く強力なツールであるということです。
なぜ「通いやすさ」が最強の武器になるのか?

世の中にはSNS広告やチラシ、雑誌など、たくさんの集客方法があります。もちろん、どれも集客には有効な手段です。
でも、パーソナルジムやフィットネスクラブのように店舗を構えて商売をしている場合、お客さんにとって何が一番大切かというと、やはり「通いやすさ」という利便性です。
業種は違いますが・・・
僕のジムから歩いて30秒のところに吉野家があります。さらに、横断歩道を渡った向かい側にはなか卯があります。実は、僕はどちらかと言えば、なか卯派です。
入ってしまうのは、徒歩30秒のところにある吉野家。「近いから、ここにしよう」という利便性に、自分の好みが負けてしまっています。
パーソナルジムも同じで、お客さんは何度も繰り返し通うことになります。ということは、ジムのすぐ近くにいる人たちこそが、一番の「未来のお客さん」になります。
そう考えると、お店の前を通りがかる人たちに「ここにジムがある」と気づいてもらうことは、集客で一番先にやるべき大切なことではないでしょうか。
成功している人がやっている、記憶に残る工夫

僕の知人に、大成功している整骨院のオーナーがいます。その方が以前、こんな話をしてくれました。
「1階の路面店は家賃が高い。しかし、その家賃には『広告代』も含まれていると思えばいい。大切なことは、何をやっているかが一目で伝わる看板にしないと、高い家賃を払う意味がないよね」
実際にその整骨院には、本当に素晴らしい工夫がされていました。
- 何をしているお店なのか
- 通うとどんな良いことがあるのか
- 問い合わせ先や、駐車場の有無
これらがパッと見ただけで全部わかります。しかも、外から施術している様子がほどよく見えるので(もちろんプライバシーは守られています)、安心感もあるのです。
「これなら初めて見る人でも分かりやすいし、何度も通るうちに自然と記憶に残るな」と、僕は深く感銘を受けました。
「ホームラン」を狙う前に、まずは知ってもらうことから

集客の最初のステップは、まず「記憶に残してもらうこと」です。
僕たちはついつい「申し込みをもらうこと=集客」と考えてしまいがちです。外から見れば、最初から申し込みをもらうのは、野球で言えば「ホームラン」を打うようなもの。よっぽどの条件が揃わないと、いきなりホームランは出ません。
まずは「ここにこんなお店があるんだ」と記憶に残してもらう。次のタイミングで、その人が「体を動かしたいな」「痩せたいな」と思ったときに、「あ、そういえばあそこにジムがあったな」と思い出してもらう。
この「思い出す」というステップがあって初めて、ホームページを見たり、問い合わせをしたり、最終的な申し込みへと繋がっていきます。
人間、1回や2回見ただけでは忘れてしまいます。毎日のように何度も目にするからこそ、看板は僕たちの強い味方になってくれるのですね。
100年前から変わらない、人がジムを選ぶときの心理ステップ

実はマーケティングの世界でも、この「人がモノを買うときの心理ステップ」を説明した有名な法則があります。「AIDA(アイダ)の法則」と呼ばれるものです。
- A(Attention):知ってもらう(注目)
- I(Interest):興味を持ってもらう(関心)
- D(Desire):行ってみたいと思ってもらう(欲求)
- A(Action):申し込んでもらう(行動)
頭文字をとってアイダの法則。
100年以上も前から言われている基本中の基本なのですが、これ、今の時代のジム集客でも全く同じことが言えます。
多くの人は、ついつい最後の「A(申し込み)」ばかりを焦ってしまいがちです。でも、最初の「A(知ってもらう)」が抜けていたら、その後の興味も欲求も、絶対に生まれることはありません。
まずは地域の未来のお客さんに「ここにジムがあるんだな」と知ってもらうこと。この最初のステップをコツコツ積み重ねることこそが、一見遠回りに見えて、実は一番の近道になります。
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【まとめ】
ここまで看板の大切さについてお話ししてきました。看板は24時間動いてくれる集客ツールの1つとして、とても強力に機能します。
一方で、僕のジムのように「看板が出せない環境」であれば、その「どう感じてもらうか」の戦いをすべてネット上で行う必要があります。
ホームページやSNSを、24時間いつでも見られる「Web上の看板」として機能させる。その上で、指導するトレーナーの人間性をしっかり伝え、「あそこなら安心だな」と記憶してもらう。
看板が出せないからこそ、僕はネット上での見え方に、よりシビアにならなければいけないと感じています。
この記事を書いた人


小林素明 (パーソナルトレーナー)
テレビ番組「ちちんぷいぷい」「大阪ほんわかテレビ」「ten」などに多数出演し、メディアからも注目されるパーソナルトレーナー。30年以上の指導経験と健康運動指導士の資格を有し、1万レッスンを超えるパーソナルトレーニング指導の実績。特に40代からシニア世代向けの「加齢に負けない」トレーニングに定評があり、親切で丁寧な指導が評価されている。
医療機関との連携を通じて、安全で効果的なトレーニング法を研究し、病院や企業での腰痛予防に関する講演では受講者の98%から「分かりやすかった」と高評価を得る。また、パーソナルトレーナー養成講座の講師としても豊富な実績を誇り、多くのトレーナーの育成に貢献しています。
