TSUTAYAも参入!フィットネス業界の変化と今求められる+αの魅力

ブックカフェ

パーソナルトレーナーの小林素明です。

かつてはレンタルビデオのイメージが強かったTSUTAYAですが、今や「くつろげる本屋」として新たなスタイルで人気を集めています。次の展開として、フィットネス分野にも積極的に取り組む姿勢を見せています。

TSUTAYA ピラティス

マシンピラティス

たとえば、TSUTAYAピラティス横浜みなとみらい店です。ここでは、初心者向けの「楽々ピラティス」を前面に打ち出し、ターゲットが分かりやすく設定されています。

・女性限定

・少人数制

・初期費用0円

セミパーソナルに近い雰囲気で、はじめやすいサービス内容ですね。ピラティスを指導している方やパーソナルトレーナーとして活動している方には、参考になる点が多いと思います。ホームページを見ても、30代から50代の女性をターゲットにしたシンプルで直感的なデザインが印象的です。

入会特典としてピラティスソックスがもらえることや、体験レッスンが無料である点も、初心者のハードルを下げています。(2024年11月時点)

TSUTAYA Conditioning(コンディショニング)

TSUTAYAでは、ピラティス以外にもヨガ、ジム、ゴルフのサービスも展開されています。スポーピアシラトリ静岡店では、本格的なフィットネスジムを展開中。ウェイトスタックマシン、ストレッチマシン、スタジオ、マシンピラティス。ここからはTSUTAYAお得意のワークデスク、カフェスペース、ブックラウンジがあります。こうなりますと、仕事やくつろぎの場所としても活用できます。近くにあれば、ボクも行きたいくらいです。

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相次ぐフィットネス新規店舗に対応するには?

チョコザップ看板

近年、フィットネス業界では新規店舗の出店ラッシュが続いています。特にチョコザップや24時間ジムのような手軽さを売りにした施設が次々とオープンし、業界全体の競争がさらに激化しています。こうした状況下で、生き残り、そして成長するためには、ジム独自の魅力をより強く打ち出す必要があります。

差別化の鍵は「独自の価値」と「お客様の声」

たとえば、TSUTAYAが「くつろげる本屋」という独自の路線を築いたように、ジムやスタジオも単に「フィットネスを提供する場所」という枠を超えた+αの価値を考える必要があります。ただ運動するだけではなく、利用者がその場所でどんな特別な体験ができるのかを提供することが重要です。

私のジムでは、この「独自の価値」をお客様の声を通じて見つけています。実際に通われている方々に、「なぜここを選んだのか」「どんなところが気に入っているのか」を聞き出す、会話の中でキャッチしています。それを反映させる形でジムの魅力を磨き上げています。

お客様の本音を引き出す工夫がジムの未来を作る

「お客様の声をいただけますか?」と直接お願いしても、なかなか本音を引き出すのは難しいものです。特に、突然の依頼だと相手が構えてしまい、心からの感想や意見が得られにくいこともあります。実際、脳科学的にも、リラックスした状態の方が自然な発想や本音が引き出されやすいと言われています。

そのため、私はレッスン中の何気ない会話からお客様の声を拾い上げることを意識しています。この方法なら、自然体の感想を聞き出すことができ、さらにお客様との信頼関係を深めることにも繋がります。

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レッスン中の何気ない言葉に耳を傾ける

実際にレッスン中にいただいた声の一例をご紹介します。

  • 「レッスン中の掛け声で元気が出ます!」
  • 「トレーニングのバリエーションが多く、楽しいです!」
  • 「ストレッチの情報が毎回楽しみです!」
  • 「自分の体のことをしっかり知ってもらえているので安心感があります!」

これらの感想は、特別にお願いして書いていただいたものではありません。普段の会話やレッスン中に自然に出てきた言葉です。お客様の率直な思いを知ることができる貴重な瞬間です。

お客様の声をジムの魅力に変える

こうしたお客様の声は、単なるフィードバックにとどまらず、ジムの「強み」を明確にするヒントになります。たとえば、「掛け声が元気を与える」と感じる方が多ければ、トレーナーの雰囲気や声かけをジムの売りとしてさらに磨いていけます。「安心感がある」との声が多ければ、個別対応の手厚さを打ち出すこともできます。

特に大規模ジムや新規参入のフィットネス施設が多い中、限られた資金で対抗するには、現在の顧客から得た声を最大限に活用し、顧客定着率を高めることが鍵です。販売促進に経費をかけられるジムとの差別化を図るためには、お客様と築く信頼が重要と考えます。

顧客の声に耳を傾け、次の一歩を考える

フィットネス女性笑顔 パーソナルトレーニング2024

マーケティング分析を活用してジムの戦略を練ることは、とても効果的です。しかし、それだけではありません。私は「お客様の声」を、ジムの成長を支える最大の財産と考えています。この財産を大切に扱い、具体的な指導サービスや集客戦略に結びつけることが、安定した顧客獲得へとつながります。

例えば、お客様からの声には、現状の強みや改善点、さらには新しいサービスのヒントが詰まっています。その声をしっかり拾い上げ、次のステップを考えることが、競争の激しいフィットネス業界での生き残りに直結します。

次のステップに向けたご提案

もし、こうした「お客様の声を活かすアプローチ」についてさらに深く知りたいとお考えでしたら、ぜひ小林素明の個別コンサルティングをご検討ください。具体的な事例を交えながら、あなたのジムに最適な戦略を一緒に考えていきます。顧客と共に成長するジムを目指して、新たな一歩を踏み出してみませんか?