記憶に残るパーソナルジムへ 15年越しに実った集客の秘密
パーソナルトレーナーの小林素明です。
先月、私のパーソナルジムに新しいお客様がご入会されました。その方は、なんと15年前(2009年)に私が自主開催した健康セミナーに参加してくださった女性でした。この再会は私にとっても感慨深い出来事でした。
当時の健康セミナーがきっかけ
15年前、自身のパーソナルジムを広く知ってもらうため、私は7名定員の健康セミナーを無料で3〜4回開催しました。まだ「パーソナルトレーニング」という言葉が一般的ではなく、「個人レッスン」や「フィットネスの個人指導」と表現を工夫しても、なかなか理解を得るのは難しい時代でした。
しかし、少人数制だからこその丁寧な指導と参加者との深いコミュニケーションが好評で、全回満席となったのを覚えています。その中で膝の痛みを相談されたのが、今回ご入会されたお客様でした。
85歳でも姿勢改善と膝痛解消
15年後の今、お電話でお名前を伺った瞬間、私は当時のやりとりを鮮明に思い出しました。初回レッスンでは、姿勢が見違えるほど改善し、膝の痛みも解消。お客様から「こんなに動きやすくなるとは思いませんでした」と笑顔でお話しいただき、私も胸が熱くなりました。
現在85歳というご高齢にもかかわらず、健康を維持したいという強い意志を持つ姿に、改めてトレーナーとしての使命を感じました。この記録については、ブログ記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
対面での信頼が生む長期的なつながり
先日、15年前に実施した対面販促が成果を生むという貴重な経験をしました。この出来事を通じて、対面でのアプローチが持つ「記憶に残る力」の大きさを改めて実感しました。
SNSでは得られない「記憶に残る力」
現在、SNSは即効性の高い集客ツールとして注目されています。一方で、対面で築かれる信頼は、その場限りでは終わらず、長い年月を経ても効果を発揮します。
たとえば、引越し先を探す際に不動産屋を選ぶとき、あるいはトラブルが起きたときに弁護士を探すとき、まず思い浮かぶのは身近で信頼できる人ではないでしょうか。特に年齢が高くなるほど、この傾向が強いと感じます。
配布資料が繋いだ15年の記憶
今回再びご連絡をくださったお客様も、私を思い出してくださった背景には「セミナーで配布した資料」がありました。腰痛や膝痛のストレッチ方法を解説した資料を、なんと15年間も大切に保管してくださっていたそうです。その内容が日常生活の中で役立ち、印象に残っていたとのことでした。
価値ある情報が信頼を築く
今回の出来事から、興味を持つ方に響く情報を提供することが、長期的な信頼と再会へ繋がると再認識しました。ただし、単にジムの広告チラシやパンフレットを渡すだけでは、「記憶に残るジム」を目指すことは難しいでしょう。
なぜなら、多くの場合、広告は売り込みと見なされ、受け取る側が拒否感を持ちやすいからです。特に、フィットネスジムやパーソナルトレーナーが提供するサービスは、個人の信頼をベースにしています。そのため、「売り込み」ではなく、「体に関する有益な知識を提供する」というスタンスが重要です。
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知識提供を通じたブランディング
私自身、セミナーを行う際には、「体に役立つ具体的な情報提供」を優先してきました。このアプローチが、お客様に安心感を与え、信頼関係が築かれると、お客様は自然と「このトレーナーなら任せられる」と感じ、長期的なつながりが生まれます。参加者にとって有益な情報を提供することは、「体の悩みを理解し、解決方法を知っている」と思っていただけるのです。
情報提供を重視するアプローチには、もう一つ大きな利点があります。
それは、お客様自身が「知識を持つことで主体的に行動できる」と感じることです。たとえば、腰痛のストレッチ方法を具体的に説明し、その場で実践してもらうだけで、「自分でもできるんだ」という前向きな気持ちが生まれます。
信頼感と自主性を引き出すセミナーは、その場限りの満足感に留まらず、「またこのトレーナーの話を聞きたい」「次は個別で相談したい」という次のアクションにつながると考えています。
対面販促の可能性を広げる
今回の経験は、即効性のあるツールと並行して、対面販促を継続的に行う意義を強く感じさせてくれました。少人数のセミナーや個別対応など、時間と手間をかけたアプローチが、長期的な信頼を築く鍵となります。
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