パーソナルトレーナー必見!お客さんとの信頼関係を築く3つのコツ【創業15年のジムが実践】

パーソナルトレーナーの小林素明です。
パーソナルトレーナーとして長く活躍するためには、お客さんとの信頼関係が欠かせません。カウンセリング、トレーニング指導、そしてトーク力も大切なスキルです。しかし、これらのスキルは一朝一夕で身につくものではありません。経験を重ねながら磨いていく必要があります。
このトレーニング指導のスキルだけでなく、環境づくりや日々のコミュニケーションを大切にすることで、リピーターの定着にもつながります。今回は、僕が運営しているパーソナルジムどこでもフィットで日々意識している「お客さんとのつながりを深める工夫」をご紹介します。
1. 快適な環境づくり

トレーニングを続けてもらうためには、ジムの環境が快適であることが大切です。特に清潔さと安全性を保つことが重要だと考えています。
一度にまとめて清掃するのではなく、こまめに行うことが効果的です。僕のジムでは、毎レッスン後に2階のジムから1階の入り口まで移動しながら、トングでゴミを拾う習慣を取り入れています。これにより、短時間で効率的に清掃できるだけでなく、通りがかりの喫煙者への抑止力にもなっています。
また、ジム内の動線上に不要なものを置かず、器具の配置もシンプルにすることで、お客さんがスムーズに動ける環境を整えています。
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2. 予約管理を徹底する

予約の取り間違いは、信頼関係を損なう原因になります。特に、カレンダーの曜日と日付が同じになる時期は要注意です。例えば、2025年の2月10日(月)と3月10日(月)は曜日と日付が同じなので、記入ミスが起こりやすいです。
僕のジムでは、
- レッスンの曜日と時間を固定制にする
- 変更がある場合は、手帳に「赤字」で記入し、レギュラーの予定は「青字」にする といったルールを設けています。
この方法により、スケジュール管理のミスを防ぎ、お客さんとの信頼関係を維持しています。複数人のパーソナルトレーナーがおられるジムの場合は、アプリでの管理が有効です。
3. ニュースレターで会話を広げる

お客さんとのつながりを深めるために、僕は毎月ニュースレターを発行しています。これは、ジム内の壁に掲示しており、お客さんが着替えの合間などに気軽に読めるようにしています。ニュースレターの内容はお客さんの関心から 話題選びのポイントは、お客さんとの会話の中からヒントを得ることです。
例えば、以下のようなトピックが人気です。
- 車の運転だけで体が硬くなるのか?
- 歩くだけで脛が痛くなるのはなぜ?
- 自分は四十肩・五十肩なのか?
- 広背筋と大臀筋のつながりについて
- 夏場の熱中症対策
特に、栄養に関する話題は関心が高く、「タンパク質の摂取法」「1日の食事モデル」「骨を強くする食事」「トレーニング前後におすすめの食事」などは、会話が弾む定番ネタになっています。また、過去に反響が大きかった記事は抜粋して掲示し、繰り返し読めるように工夫しています。
当ジム発行のニュースレターのバックナンバー
それだけではありません。グルメや観光情報も効果的

ニュースレターの内容はトレーニングの知識が中心ですが、1ページだけ僕のプライベートコーナーを設けています。これが意外にも好評で、会話のネタになっています。例えば、先日「神戸・新開地の老舗洋食店『グリル一平』」について書いたところ、お客さんが「若い頃によく行っていました!今はどんな感じですか?」と話しかけてくれました。グルメ話で盛り上がり、自然と会話が弾みました。
このようにジムに通うお客さんとは、トレーニング以外の話題でも交流を深められます。特に「グルメネタ」は会話が弾みやすく、ニュースレターにも頻繁に取り入れています。
これまでに掲載した話題の例:
- カツサンドで有名な「あべのロマン亭」
- 山形名物「やみつき しみかりせん」
- 当ジムの目の前にオープンした「バーガーキング西田辺店」
- 島根県米子市「林そば屋」
- 千里中央の有名たこ焼き「和楽路屋」
- 香川県高松市 讃岐うどん「めりけんや」
こうした情報をきっかけに、お客さんと「ここ行ったことありますか?」といった会話が生まれ、思いがけない共通点が見つかることもあります。
ジム近隣のお店、観光情報も人気 グルメに加えて、観光情報も好評です。

- 「ニトリ西田辺店」オープン(ジムから徒歩4分)
- 「カインズあべの店」大阪市内初進出
- 「スタンダートプロダクツあべの店」
- 小田原城(神奈川県)
- 佐賀城
- 別府タワー
これらの話題をニュースレターに載せることで、お客さんとの距離がぐっと縮まるのを実感しています。
このように、ニュースレターを活用することで、普段のトレーニング以外のつながりを深めることができます。話題が豊富なトレーナーなら、こうしたツールを使わなくても会話を広げることができるでしょう。しかし、お客さんの興味や過去の経験にピンポイントでヒットさせるのは簡単ではありません。
僕自身も、神戸の新開地の話題でこんなに盛り上がるとは思いませんでした。こういう予想外のつながりが生まれるからこそ、パーソナルトレーニングは楽しいのです。
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まとめ
パーソナルトレーニングは、単に運動を指導するだけではなく、「お客さんとの関係づくり」も大切な仕事です。
- 清掃や環境整備で快適なジムをつくる
- 予約管理を徹底し、ミスを防ぐ
- ニュースレターを活用し、会話のきっかけを作る(グルメや観光ネタは効果的)
これらを意識することで、お客さんとの信頼関係が深まることを実感しています。お客さんに「長く通い続けてもらえるジム」となるきっかけになるかもしれませんね。
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