小さなパーソナルジムで顧客満足度を高めて商売繁盛させる方法とは?
大阪のパーソナルトレーナー 小林素明です。少人数で運営する小さなパーソナルジムで、お客様にご満足いただきリピートしてもらうには、小手先だけのサービスをしていてはいけません。
例えば、セミナーで覚えてきた技術をそのまま使うとか・・・。(お客様が求めているものであれば別です。)では、小さなパーソナルジムの商売繁盛への道とは、どのようなものなのでしょうか?
お客様から見た小さなパーソナルジムとは?
小さなパーソナルジムでは、トレーニングマシンをはじめとする設備面を充実させることは難しと思います。僕のパーソナルジムも、フラットベンチ以外はダンベルやストレッチポールなどの小物フィットネス器具に限られています。
以前に「マシンないのですか??」「ここで運動できるのですか??」と、僕のパーソナルジムに問い合わせ、お越しになられたお客様から、拒絶された経験があります。
マシンがないと不安という顧客層がいるのは確かです。フィットネスクラブのイメージを持っているお客様にとって、小さなパーソナルジムには不安要素があるのです。ですから、パーソナルトレーナーは、その小さなパーソナルジムの不安を吹き飛ばすくらいの安心材料がないといけません。
パーソナル指導において、トレーニング指導の引き出しを多く持つ
パーソナルトレーナーは、トレーニング指導において多くの引き出しを持っておくことが重要です。なぜならば、パーソナルトレーニングでは臨機応変の対応が求められるからです。その背景には、お客様からの信頼にあります。
お客様にとってのパーソナルトレーナーは、身体と運動の専門家として依頼をしています。困ったことがあれば、パーソナルトレーナーに対して質問を投げかけますし、解決策を求めます。その時に、プロとしての対応できるかどうか?がパーソナルトレーナーとしての腕の見せ所なのです。
ただ、プッシュアップのやり方だけ知っていてもプロのレベルとは言えませんね。例えば、プッシュアップのバリエーション(最低でも10方法)を知り、トレーニングの適切な個別対応ができることです。
また、トレーニングの動作で代償作用が起こっている時、
・どの筋肉を強化するべきなのか?
・どんなストレッチをするべきなのか?
を判断することも必要になるでしょう。パーソナルトレーナーは、お客様からの要望に応えるべきトレーニング指導ができるか否か? ここにかかっています。
パーソナルトレーナーも実践!「これは良い」と納得できるものを自信を持って指導する
パーソナルトレーナーとしての知識も大切ですが、自分自身の経験を伝えことはもっと大切です。そのためには、パーソナルトレーナー自身がトレーニングを実践することです。
経験を元にトレーニング指導することに勝るものはありません。もちろん、トレーニング理論に基づいていることが前提にありますが・・・。
ただ伝えるだけではダメです。トレーニング指導をするときには、「僕も同じトレーニングをやっているのですけどね」と伝えるのです。するとお客様は、「ヘェ~、そうなんだ」と納得してくださります。プロと同じトレーニングができるのですから、嬉しいはずです。ここは見逃さないようにしてくださいね。
パーソナルトレーナーは聞き役に徹する
パーソナルトレーナーとしては、お客様に専門知識を知ってもらい、正しいトレーニングをやってほしいと願います。当然のことです。ところが、その正しい方法の想いが強くなり、パーソナルトレーナーが一方的に話をしてしまう場面が多くなります。
これは、10年ぶりに会った友人数名とレストランで楽しみたいと思っているのに、シェフがテーブルまでやってきて、「この料理は、食材は●●で1週間煮込んだものです。食べ方は・・・」と、長々と料理説明が始まったらどう思いますか? 余程、そのお店の料理に思い入れがあれば別ですが「早く食べさせてよ~」と思います。
少し状況は異なりますが、主導権のあるパーソナルトレーナーは、お客様の聞き役に徹して、お客様に必要な情報だけをチョイスしてお伝えをするべきなのです。
でないと、先ほどのシェフのように求めてもいない情報を話すことと同じになります。最後は嫌がられることも。その聞き役の度合いですが、お客様が80、パーソナルトレーナーが20という割合がちょうどいいです。
パーソナルジム、トレーナーからトレーニングの情報を定期配信する
日々のジム営業で見落としがちなのが、お客様への情報発信です。この情報発信は、顧客の定着化だけでなく、新規顧客獲得にも効果があります。
この情報とは、トレーニング指導のプロとして発信するべき知識で、現在のお客様に向けたものです。ポイントは、既存のお客様が読んでためになる情報です。
お客様がまだいません、という場合、あなたが思う対象となるお客様を想定してください。とは言っても・・・、となりますね。僕も、お客様がいない時から情報を発信していましたのでお気持ちはよくわかります。ターゲットとなるお客様を具体的にイメージしてください。
情報発信の方法は、ニュースレター(通信)という紙媒体が一番良いです。もちろん、ブログやFacebookで発信するのですが、基本は紙媒体。紙媒体がビジネスに有効な理由は、本屋さんにある書籍と電子書籍の微妙な違いにあります。つまり紙媒体は、存在感が絶大で持ち運びできること、複数の方が見ることができることです。
僕のパーソナルジムでは、開業からずっと会員様全員に毎月郵送しています。郵送の威力は計り知れず、ほとんどの方がご覧になってくれて、ニュースレターの記事の話題にもなります。自然にコミュニケーションもスムーズになります。
ニュースレターを郵送する意味があります。あなたの場合、郵便物が届いたらどこに置きますか? 家族が集まるリビングに置きませんか? 理由は簡単です。みんなが集まるからです。そうです、お客様のご家族の方が見る可能性があるのです。ここがポイントです。効果的な広告ができる!
実際にお客様の娘さんが、ニュースレターを毎月楽しみにしているそうです。僕は娘さんとはお会いしたことはありませんが、立派なコミュニケーションツールになっています。
ニュースレターは業者さんに依頼するという方法もありますが、パソコンを使って自作のニュースレターで十分です。Wordで文章を作って、フリーのイラストを入れてください。穴埋め形式でニュースレターを仕上げることができるテンプレートもありますよ。
<参考>
●無料のテンプレート集
アスクルスピードプリントセンター
●無料のイラスト素材
イラストAC
このニュースレターの発行を1回1回が、あなたへ信頼への積み重ねになります。それが、お客様からの紹介入会を生むきっかけとなるのです。
この記事を書いた人


小林素明 (パーソナルトレーナー)
テレビ番組「ちちんぷいぷい」「大阪ほんわかテレビ」「ten」などに多数出演し、メディアからも注目されるパーソナルトレーナー。30年以上の指導経験と健康運動指導士の資格を有し、1万レッスンを超えるパーソナルトレーニング指導の実績。特に40代からシニア世代向けの「加齢に負けない」トレーニングに定評があり、親切で丁寧な指導が評価されている。
医療機関との連携を通じて、安全で効果的なトレーニング法を研究し、病院や企業での腰痛予防に関する講演では受講者の98%から「分かりやすかった」と高評価を得る。また、パーソナルトレーナー養成講座の講師としても豊富な実績を誇り、多くのトレーナーの育成に貢献しています。